「美しさ」や「健康」を追求する現代社会において、ダイエットは多くの人々にとって永遠のテーマとなっています。ダイエットには、運動や食事制限などの方法がありますが、近年ではダイエットサプリメントの利用も広がっています。
しかし、ダイエットサプリメントの効果的な摂り方や注意点を知らないまま使用すると、逆に健康を害してしまうこともあるため、適切な知識を持って利用することが必要です。
本記事では、ダイエットサプリメントとダイエットの関係性について解説し、選ぶポイントについてまで解説します。
注)SGLT2阻害薬、GLP-1アナログなどの処方箋医薬品を個人輸入して利用することについては、リスク管理の観点から本記事では取り扱いません。
・本記事のトピック
ダイエットサプリとは
ダイエットサプリメントとは、ダイエット時の栄養補給をサポートしてくれるサプリメントのことです。ただしあくまでサポートであり、適切な運動や食事が前提ということに十分注意してください。
サプリメントの種類について
・脂肪燃焼系サプリ
脂肪を燃焼させる成分が含まれている
カフェイン、L-カルニチン、グリーンティーエキス、アルギニンなどが配合されていることが多い
・食欲抑制・吸収抑制系サプリ
食欲を抑制したり栄養素の吸収を抑制したりする成分が含まれている
難消化性デキストリン、キトサン、グルコマンナンなどが配合されていることが多い
・代謝促進系サプリ
代謝を促進する成分が含まれている
唐辛子、ビタミンB群、タンパク質、クロムなどが配合されていることが多い
・整腸系サプリ
整腸作用による便秘解消、腸内フローラの是正などによるダイエット効果を狙っている。
近年美肌作用もあると話題になっている。
難消化デキストリン、オリゴ糖、乳酸菌、イヌリンなどが配合されていることが多い。
ダイエットサプリを選ぶポイントについて
【ポイント1】 適切な摂取量を確認する
サプリメントの成分には、過剰摂取によって副作用が懸念される場合があります。必ずラベルを確認し、指示通りに摂取してください。例えば、カフェインが含まれるダイエットサプリメントは、過剰に摂取すると不眠症や動悸、胃腸障害などの副作用が現れることがあります。適切な量を守り、不明な点がある場合は専門家に必ずご相談ください。
【ポイント2】 健康的な食事や運動との補完に使用する
ダイエットサプリメントは、健康的な食事や運動の補完として使用することが重要です。食事や運動に取り組むことで、ダイエットプログラムの成果を最大限に引き出すことができます。例えば、脂肪燃焼サプリメントを摂取する場合でも、運動によるエネルギー消費や筋力トレーニングによる代謝促進が必要不可欠です。
【ポイント3】 品質の高いサプリメントを選ぶ
安価なダイエットサプリメントには、品質が低いものが含まれている場合があります。品質の高いサプリメントを選び、信頼できるメーカーから購入することが重要です。また、成分表や表示事項の情報が不十分なサプリメントは避け、正確な情報が記載されているものを選びましょう。
簡単な方法としては保険機能食品を選ぶことです。
・特定保健機用食品
・機能性表示食品
・栄養機能食品
これらが該当します。
つまり「トクホ」か名前に「機能」とついているものです。
ダイエットサプリメントを摂取する前には、医師や専門家に相談することをおすすめします。健康上の問題がある場合や、既に他の薬を服用している場合、ダイエットサプリメントとの併用による相互作用が生じる可能性があるため、医師や専門家に相談することが大切です。
代表的なダイエットサポート成分について
カフェイン
体内の脂肪酸を分解し、代謝を促進することで、脂肪燃焼効果があります。また、カフェインは食欲を抑制するため、食事量を減らすことができます。しかし、カフェインは過剰に摂取すると、神経刺激作用があり、不眠や不安、高血圧などの副作用が現れることがあります。欧州食品安全機関(EFSA)は、健康な成人が摂取する最大カフェイン量を400㎎と定めております。
アルギニン
成長ホルモン分泌促進による脂肪分解促進、また、アルギニンは血管を拡張させることで、血流を改善し、筋肉に酸素や栄養を送る効果もあります。シトルリンとの同時摂取で効果UPが狙えます。→関連記事
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」においては、 アルギニンの推奨摂取量は定められていませんがアルギニンが効果的に働くためには、成人で1日に2,000mg~4,000mgくらいの摂取が必要とされています。
アルギニンは過剰に摂取すると、消化器系のトラブルや血圧の上昇などの副作用が現れることがあるので摂取量には十分に注意してください。
難消化性デキストリン
食物繊維の一種であり、脂質や糖質の吸収を抑制するとされています。腸内環境を整える効果があります。また、難消化性デキストリンは消化されにくいため、満腹感を長時間持続させる効果があり、食事量を減らすことができます。
また特性上、食事中の摂取が一般的です。
FDAなどでも上限量は設けられていませんが、5g摂取での食後の血糖値抑制のデータがあります[i]のでこれを目安量とすると良いでしょう。
特性上、過剰に摂取すると下痢や腹痛などの副作用が現れることがあります。目安量を参考に摂取してください。
キトサン
海産物の殻から抽出される成分であり、脂肪の吸収を阻害することで、脂肪吸収を抑える効果があります。また、キトサンはコレステロールを吸着することで、血中コレステロール値を下げる効果もあります。しかし、過剰に摂取すると消化器系のトラブルが起こることがあります。
ビタミンB群
ビタミンB群は、代謝を促進する効果があり、エネルギー消費を高めることで、脂肪燃焼を促進する効果があります。また、ビタミンB群はストレスを緩和する効果もあり、ストレスに[ii]よる過食を抑制する効果があります。
イヌリン
食物繊維の一種であり、腸内環境を整える効果があります。また、イヌリンは腸内細菌のエネルギー源となるため、腸内環境を整えることで免疫力を高める効果があります。さらに、イヌリンは満腹感を促進することで、食事量を減らすことができます。イヌリンの摂取目安量については、 研究によって異なりますが、 一般的には1日当たり5〜15g程度が推奨されています。過剰に摂取すると下痢や腹痛などの副作用が現れることがあります。
まとめ
ダイエットサプリについて今回は説明しました。
・選ぶ際にはポイントがあること
・運動や食事をまず前提としてサポート的に摂取すること
・成分によっては過剰摂取リスクがあり注意が必要なこと
が分かりました。
アミノファイナルにはアルギニン、シトルリン、ビタミンB群を含有しています。
パフォーマンス向上はもちろんですが、ダイエット効果も期待できます。
摂取にあたっては適切な量を守り、自分に合ったダイエット方法を継続的に取り入れてみましょう。
[i]日本食物繊維研究会誌 3.13-19 (1999)
← Older Post Newer Post →