みなさんプレワークアウトはご存じでしょうか?
少し前のコラムで「シトルリンとアルギニンの重要な関係性」について説明しました。
この記事の中で取り上げた研究内容では、被験者がトレーニング1時間前にサプリメントを摂取していました。ここで疑問です。そもそもトレーニング前にサプリを服用することは一般的なのでしょうか?
結論からいえばアスリートなどにとって、ごく一般的なことです。
実はこのトレーニング前に服用するサプリなどを総称してプレワークアウト(水分の場合はドリンクをつけます)と言います。
今回はプレワークアウトについて詳しく見ていきましょう。
はたして私達にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
プレワークアウトとは
現代のストレス社会で、仕事を終えてジムに行くのはなかなか大変ですよね。
その中で最大限にパフォーマンスを発揮するのはなおさら難しいものです。
そこにギアを入れてくれるのが、このプレワークです。
プレワークアウトについては、定義から説明すると分かりやすいです。
そのままなのですが、プレ【前の】ワークアウト【運動】です。つまり運動前に摂取することが想定されたサプリやドリンクのことです。
摂取目的としては、運動時のパフォーマンスの向上、パンプアップ、疲労回復、集中力(フォーカス)アップなどが挙げられます。
プレワークアウトの働き及び主な成分を、以下簡単にまとめました。
1.パフォーマンス向上(持久力) →シトルリンとアルギニン、カフェイン、ベータアラニン、クレアチン
2.集中力(フォーカス) →カフェイン、テアニン
3.パンプアップ →シトルリンとアルギニン、その他各NO系成分(ビートなど)
4.疲労予防 →各アミノ酸(シトルリンとアルギニン)、クエン酸、ビタミンB群、糖質 |
初見の成分もあるかもしれませんが、一部は簡単に後述します。
ちなみに、カフェインなど中枢刺激成分を含むプレワークアウトを「刺激性」、それらを含まない「非刺激性」と区別することが一般的です。つまりプレワークアウトには大まかに2つの分類があると思っていただければよいでしょう。
この中で最も多くのプレワークアウトに含まれている成分はアルギニンかと思います。
次いでカフェインという印象ですが非刺激性のプレワークアウトには含有されておりません。
またこの表では、シトルリンとアルギニンはプレワークアウトに適した成分ということが読み取れます。
先日のコラムでお伝えした通り、シトルリンとアルギニンはNO系サプリと言われており、一酸化窒素(NO)産出によるメリットが色々あります。それらはプレワークアウトの要件として優れたものです。以下でおさらいしてみましょう。
プレワークアウトの各成分について
アルギニンとシトルリン
上記や以前の記事で何度も触れているので詳しいことは割愛しますが、優れたプレワークアウト成分といえます。とくにアルギニンは含有していないプレワークアウトは珍しいほど一般的と言えます(一部ナチュラル系プレワークに入っていない印象)
パンプアップ、パフォーマンス向上、疲労回復など様々なプラス効果を期待できます。
糖質
これがなければ体は動きません。
体内に貯蔵されたグリコーゲンは、燃焼することによって体に必要なエネルギーを産出してくれます。とくに消化吸収の早いマルトデキストリンはエネルギー源として素早く吸収されるため、プレワークアウトやイントラ(運動中)として摂取することが多いです。
カフェイン
様々なエビデンスがあるプレワークアウト成分です。
集中力(フォーカス)やパフォーマンスアップが期待できます。
目安量は1.5㎎/kg程度、体重60kgだと90㎎程度が推奨量といえます。
効果が高い分注意点もあり
・5~6時間程度は覚醒リスクがある
→午後のプレワークアウトとしての利用は注意
・量を誤ると心臓や血管に負担がかかる可能性
→持病がある場合は医師に必ず相談する、動悸など自覚症状ある場合使用しない
クレアチン
体内のエネルギー源であるATPの生成を促し、パフォーマンスを向上させます。
注意点は以下通り
・効果発現のために血中濃度を一定以上保つ必要がある
→定期的な摂取が必要
・腎臓機能をみかけ上、憎悪させる可能性
→健康診断前には摂取を控える、もしくは医師にその旨を伝える
・細胞中に水分を引き込む性質がある
→これによって筋肉がつりやすくなる可能性、水分を多めにとる
プレワークアウトの注意点
カフェインや刺激系の成分は不眠や耐性リスクがあります。
カフェインなどの一部の刺激物は中枢器官を刺激し不眠を誘発します。
耐性に関しては
・体感が薄くなる、もしくはなくなる
・成分が切れるタイミングで倦怠感を感じる(離脱症状)
・カフェインがないと運動する気になれない
カフェイン依存症をイメージすると分かりやすいかもしれません。
これらは、摂取を一定期間控えることで回復することがほとんどです。
一般的なサイクルとして12週間摂取、4週間休止が目安です。
まとめ
プレワークアウトは体感を得やすい反面、刺激性のものはある程度間隔をあけて摂取するのがベストと言えそうです。
また通常よりハイボリュームでワークアウトを行える半面、それが体に負担を可能性も否めません。心配がある方はあらかじめ主治医に相談のうえ利用しましょう。
プレワークアウトはトレーニングをより楽しいものにする可能性を秘めております。
アミノファイナルの商品はデキストリンやアミノ酸(特にアルギニンとシトルリン)、クエン酸及び、ビタミンB群などプレワークアウトに適した成分を多く含んでいます。
これは非刺激性のプレワークアウトとして有用なものです。
適宜カフェインなどと組み合わせながら自分なりのプレワークアウトドリンクを作ってみるのも楽しいかもしれませんね!
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