アミノ酸の必要量について


私たちの身体の約20%を構成するたんぱく質。
このたんぱく質を構成しているのがアミノ酸です。

このアミノ酸の中でも、体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内で合成することができないため、食事からの摂取が必要となる必須アミノ酸に分類されます。

ではこれらのアミノ酸を一日にどの程度摂取するべきなのかみていきましょう。

 

1日に必要な摂取目安量

 

体内で合成されない必須アミノ酸の必要量に関しては、WHO、FAO、UNUが発表しており、年齢・体重によって変わってきます。

つまり体重70kgの成人男性で、1日に必要な必須アミノ酸の総量は(70×184mg=)12880gとなります。

 

バランス良い摂取を

 

1日に必要な必須アミノ酸の摂取については前述の通りですが、必須アミノ酸、非必須アミノ酸含め、アミノ酸はバランス良く摂取することが重要です。
特に必須アミノ酸は、「桶の理論」という考え方があり、特定の必須アミノ酸が不足すると、それを材料の一部とするタンパク質が十分に合成されません。
下図のように、他のアミノ酸がいくらたくさんあっても、一番少ないアミノ酸の量の分しか水はたまりません(この水が「たんぱく質」を例えています)。
つまり、水が溜まった部分しかアミノ酸が有効に活用されないので、他にたくさん摂ったアミノ酸が無駄になってしまうという考え方です。
一方で、アミノ酸がバランスよく摂取できていれば、欠けていない桶のようにしっかりと水(栄養素)を蓄えることができます。

 

 

意識したいアミノ酸スコア

 

別記事でもご紹介していますが、アミノ酸を摂取するにあたり、「アミノ酸スコア」と呼ばれる、食品に含まれる「タンパク質」の量と「必須アミノ酸」が
バランス良く含まれているのかを数字で表した指標となるものがあります。
代表的なアミノ酸スコアの高い食品を挙げていますので、過去の記事も是非参考にしてください。

 

まとめ

 

普通に生活している方であれば、普段からアミノ酸の必要量を意識することはあまり多くはないかもしれませんが、アミノ酸(たんぱく質)は私たちの身体の
大部分を構成している重要な栄養素です。
できる限り意識して、健康な身体作りを心がけましょう。

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